カニジル
病院広報は比較的新しい概念ですが、当院では以前から力を入れて取り組んできました。私は昨年3月まで広報・企画戦略センター長を務め、同センターでは「とりだい病院のファンを増やす―ブランドの確立―」をミッションに広報活動を行ってきました。当院の広報誌は医療の世界を「いかに知ってもらうか」→「いかに知る」→「カニジル」となりました。鳥取県の名産である蟹のだし(味噌)汁にも掛けています。年3~4回発行し、課題先進県にある当院が広報に注力することで、持続可能な医療への提言や、真摯に医療に向き合うスタッフの姿を地域に伝え、信頼と誇りを育むことを目指して制作してきました。
「カニジル」は、ノンフィクションライターの田崎健太氏を編集長に迎え、プロの写真家やデザイナーとともに制作しています。創刊1年目には日本タウン誌・フリーペーパー大賞企業誌部門最優秀賞を受賞しました。また、山陰放送BSSと連携し、私もサブパーソナリティーとして参加させていただいている「カニジルラジオ」は、2021年日本民放連盟賞中四国地区ラジオ部門優秀賞を受賞し、文部科学省評価でも注目事例として取り上げられました。単に地域社会への発信にとどまらず、院内コミュニケーションを推進し、全職員がミッション・ビジョンを理解し行動できる組織風土を醸成したいと考えており、「カニジル」や「カニジルラジオ」を利用しています。
「病院広報アワード」は、医療介護CB newsが主催する病院の広報事例を表彰する年に1度のイベントです。昨年7月16日、東京ビックサイトにてファイナルイベントが開催されました。セミファイナルで選出された「広報担当4部門(広報誌・Webサイト・SNS・VHP)」の最優秀賞受賞者によるプレゼンテーションが行われ、審査の結果、当院が大賞を受賞しました。今後も広報活動を通じ、地域と院内をつなぐ組織文化の醸成に今後も取り組んでいきたいと考えています。
鳥取大学医学部脳神経医科学講座脳神経外科学分野 黒﨑雅道