海外へ目を向けよう
2023年、渡航制限を伴ったコロナが終わり、佐賀大学の臨床実習の一環として、脳神経外科海外研修を開始しました。希望した学生は友人であるマサチューセッツ総合脳神経外科の脇本浩明博士の指導下で6週間の研究留学を行い、同年夏の第23回日本分子脳神経外科学会(宮崎)で発表しました。
https://www.med.saga-u.ac.jp/inc/content/uploads/2024/08/ryugakuhoukokusyo2023.pdf
今年7月、佐賀で開催した第24回の同学会では、今年研究留学した学生が、海外留学を経験した他大学の学生と一緒に、学生口演として発表しました。
https://www.med.saga-u.ac.jp/inc/content/uploads/2024/08/9d7c5a17a277e34f310fa8a3b46aa14f.pdf
学生時代から海外に目を向け、全国学会で発表したことは本人のキャリアプランに良い影響を与えてくれるものと考えております。実際、以前脇本先生にお世話になった学生は、脳神経外科医として活躍しており、若い時の経験は代えがたいものであると思われます。
さて、佐賀県は来年度より全国に先駆け「海外留学を志望する研修医のための臨床研修プログラム特別コース」を開設しております。これは、地域から世界を舞台に活躍する医師を目指す研修医をサポートする臨床研修コースで、オール佐賀プログラム(佐賀大学)で研修した後、研修中・研修後も世界を意識した医師に成長することを応援してくれます。
海外留学が減少し、内向き志向と言われて久しい昨今、このような先進的なコースから、世界で活躍できる優秀な医師が育ってくれることを願っております。
佐賀大学医学部脳神経外科
阿部竜也